【利益②】複雑な問題でも「情報をまとめて」「式を一つだけ使う」だけで利益をマスターできる!

授業

 

SHIN先生
SHIN先生

まずは前回の復習をしていこう!

利益の問題を解くポイント

・式は一つだけを使う
 「定価ー原価=利益」

・情報をまとめる(まとめられればほぼ解けたも同然!)
 特に買う話や売る話がいくつか出た時に注意

・式を作る際には応用を効かせる
 言葉を簡単にして、原価→買った値段、定価→売る値段にすると理解しやすくなる。

ノア
ノア

私は前回利益を表す言葉が複雑に感じたから、
問題を解いて慣れていきたいです!

レン
レン

俺も言葉が難しく感じるから、
問題を解いて慣れていこうっと!

SHIN先生
SHIN先生

それじゃあ今回の問題をみていこう!

複雑な言葉を上手くまとめられるようにする

【問題】

ある人が品物を1000個仕入れて、600個を3割、300個を1割の利益を見込んで定価をつけました。残りの100個を破棄して、全体として33万円の利益を得ました。もしこの品物1000個を1.5割の利益を見込んで売ったとするといくらの利益がありますか。

レン
レン

先生!レベル上げずぎな気がします!笑

情報をまとめたいんですが、
「利益を見込んで」って言葉が分からないです!

SHIN先生
SHIN先生

利益の問題を解く際に、
苦手な人が混乱する部分だね!

これまで習った「増」と同じ意味だよ。

例えば、「3割の利益を見込んで」というのは、
「3割増」と同じ意味になる。

複雑に見える言葉も、これまで習った知識で言い換えると、
上手くまとめられるようになるよ。
レン君、これで情報をまとめられないかな?

レン
レン

それなら簡単です!!!

情報をまとめていきます!

原価:
定価(3割増):
定価(1割増):
利益:330000円

原価は分からないのでX円にします。どう使うかは分からないけど、個数も一緒に書いておこうかな。

原価:X円・・・1000個仕入れた
定価(3割増):X✖️1.3=1.3X円・・・600個
定価(1割増):X✖️1.1=1.1X円・・・300個
利益:330000円

式は一つだけ・・・あれ、情報まとまったのに式まで辿り着けないぞ💦

式を作る際に応用を効かせるための「言い換え」

SHIN先生
SHIN先生

情報を上手くまとめられたね!

式を作るんだけど、これまでの言葉に応用を効かせよう!

式が一つで良いのは変わらないよ。

今回式まで辿り着けないのは「個数」が発生しているからなんだ。

前の例え話をした時に、ジュース1本から、10本に増えたら言葉の応用が必要って話をしたね。
それが今回の問題に使えるよ!

売った話は「いくらで何個売ったか」までする。
これを「売上」って言ったりするけど、言葉増やすと混乱するから無理に覚えなくて良い。

買った話も「いくらで何個買ったか」までする。
これを「仕入れ値」と言うけど、これもそこまで覚えなくて良い。

式は「定価ー原価=利益」だけ。そこに応用を効かせると、

「定価(いくらで何個売ったか)ー原価(いくらで何個買ったか)=利益(いくら儲けたか)」

売った話も買った話も全部入れるようにすると式が作れるから、
もう少しまとめる作業をしてみよう!

ノア
ノア

言葉が難しくて複雑に感じたけど、
要するに「言い換え」て考えていくのね!

これならまとめられそうです!!

原価:X円・・・1000個仕入れた→X円で1000個買ったことになるから、
        X✖️1000=1000X円
定価(3割増):X✖️1.3=1.3X円・・・600個→1.3X円で600個売ったことになるから、
                  1.3X✖️600=780X円

定価(1割増):X✖️1.1=1.1X円・・・300個→1.1X円で300個売ったことになるから、
                  1.1X✖️300=330X円
利益:330000円

式は、
「定価(いくらで何個売ったか)ー原価(いくらで何個買ったか)=利益(いくら儲けたか)」
そうすると、売った話も買った話も全部入れないといけないから・・・

(780X+330X)ー 1000X = 330000
  売った話    買った話    利益

これで出来たから、解いていきます!

(780X+330X)ー1000X=330000
1110Xー1000X=330000
110X=330000
X=3000

ある商品の原価は3,000円ね!

答えが出したのか確認する

レン
レン

俺も3,000円になったけど、
問題が聞いている答えでは無さそうだぞ。

SHIN先生
SHIN先生

ここまでは正解ですが、答えはこれではないですね!
良い気づきです。

通常、公務員試験の問題では選択肢がありますが、
いつもあえて書いていません。笑

選択肢があっても無くても、自分が計算して出した答えと、
問題が聞いている答えが一致しているかどうか確認することは非常に大事です。

実はこれで点数を落とす人は多い。
よくケアレスミスって言葉で終わらせる人がいるけど、
普段から勢いよく解いて、その答えが選択肢にあって、それを選んで間違える。
そんな人は普段から心がけないといけないよ。

レン君は気づいていたから大丈夫そうだね!
それじゃあこの後はできるかな?

レン
レン

ううっっ・・・!
ちょっと痛いところを突かれたような・・・

でも問題の答えまで頑張ってみます!

さっきは原価が3000円まで出せた。
俺は原価って言葉はちょっと難しいから、「買ってきた値段」って言い換えてやろうっと。

1.5割の利益を見込むっていうのは、1.5割増と同じだな。
1.5割は15%と同じだから、小数にすると0.15!俺成長してるかも!!

3000円の15%増しだから、
3000✖️1.15=3450円 てことは1個3450円で売るってことか!

いつもみたいに書いてみると、

原価:3000円・・・1000個買ってきた
定価:3450円・・・1000個売る
利益:これを求めるんだな!

式は・・・
「定価(いくらで何個売ったか)ー原価(いくらで何個買ったか)=利益(いくら儲けたか)」

3450✖️1000ー3000✖️1000=利益
3450000ー3000000=利益
450000=利益

おー!利益は45万円だ!!!

SHIN先生
SHIN先生

レン君素晴らしいです!これが正解ですね!!

「式は一つ」が理解できた時のもう一つの武器

SHIN先生
SHIN先生

さて、ここからはもうワンステップになります。

すでに「式が一つ」のパターンを理解できたら、
もう一つの武器を練習してみましょう!

それは「利益で式を作る」です。

そんなに難しくはないです。

もっと言えば、これが理解できればこれが早く解けます。

ただ、先生としてはこれで解けない問題に直面するより、
これまでの「定価ー原価=利益」を極める方が優先だと思うので、
あくまでプラスアルファの知識として教えます。

「利益で式を作る」

さっきの最後の計算を見てみましょう。

原価:3000円・・・1000個買ってきた
定価:3450円・・・1000個売る

実はこの時点で、この商品を1個売るといくら利益が出るかがわかります。

3000円で買ってきたものを、3450円で売るので、利益(儲け)は450円になります。

1個売ると450円儲けられる。これを1000個売るといくら儲けられるかを問題で聞いているので、

450円✖️1000=4500000

同じ45万円の利益が出てきましたね。
これが利益で式を作るということです。

レン
レン

先生〜
俺めっちゃ苦労して計算した気がするよ〜。

SHIN先生
SHIN先生

お!良いこと言うね!

その苦労して計算したことで、
利益がより簡単に見えたんだよ!

もし最初からこれを教えていたら、
苦労することも少なくて簡単かどうか気付かないことだってある。

それにこれだけを教えていたら、
解けない問題に直面しても武器がない。

皆んなはすでに2つ目の武器になっている。
この違いも大きいかな。

ノア
ノア

最初から簡単な解き方だけじゃなくて、
まずは共通して解ける解き方を知って、
簡単な解き方を知る。

武器が一つよりも複数ある方が強くなれますね!

SHIN先生
SHIN先生

そういうことですね。

では今日のまとめです。

まとめ

・複雑な問題が出てもやることは変わらない
 情報をまとめて「定価ー原価=利益」で式を作る

・情報をまとめたり式を作る際には言葉を言い換えると分かりやすい

・武器は多い方が良いが、まずはどれでも解ける方法をマスターする

SHIN先生
SHIN先生

これが今回のまとめです。
次回も同じ流れで進めますが、
これまでの知識が通用しないと感じる問題が出てくるかも・・・

恐るよりは楽しみにしていてくださいね!笑

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