【割合・百分率②】表で解決!割合の問題はまとめるだけで式が作れる?

授業
SHIN先生
SHIN先生

今日で2回目の「割合・百分率」の授業です。
例題をいくつかやりましたが、
やはり多くの問題に触れなければ力は付きません。

さっそく問題を見てみましょう。

表でまとめる解き方

問題

ある学校の昨年の生徒数は850人であった。今年は、男子生徒数が9%減少し、女子生徒数が8%増加して全体として生徒数が4%増加したという。今年の女子生徒数は何人か。

SHIN先生
SHIN先生

これは警察官の過去問になります。
さあ、やってみよう!

レン
レン

先生!先生!先生!先生〜〜〜!
いきなりレベルが上がりました!泣

SHIN先生
SHIN先生

ですね!

基礎の部分は変わりません。
①%を小数にする
②「1」を基準に「増」なら足す、「減」なら引く
③②で出た数字を「元の数」に掛ける

でもこの問題では「元の数」になる部分が無いので、
文字を使っていくよ。

そして、「割合」の問題では情報をまとめるために、
表を使うことが多いんだ。
ちょっと書いてみるね!

昨年今年
男子
女子
合計850人
ノア
ノア

この表で分かるのは「昨年の合計」だけ。
あとは9%減少とか、8%増加とかを書きたいけど・・・。
そこで文字を使うんですか?

SHIN先生
SHIN先生

例えば男子の場合。
昨年から9%減少したのが今年の人数。
基礎を思い出すと、
①9%→0.09
②「1」を基準にして、「減」だから引く
1-0.09=0.91
③「元の数」は昨年の男子だけど人数が分からないから「X」にする。
0.91×X=0.91X

こんな感じで表を埋めていくよ。

ノア
ノア

なるほど。
女子は違う文字が良さそうだから「Y」にして、
①8%→0.08
②「1」を基準にして、「増」だから足す
1+0.08=1.08
③「元の数」のYに掛け算する
1.08×Y=1.08Y

表が埋まってきました!

昨年今年
男子X 人0.91X 人
女子Y 人1.08Y 人
合計850 人

計算は楽な方を選択する

レン
レン

今年の合計は4%増えたのと、「元の数」も分かっているから書けるぞ!

①4%→0.04
②「1」を基準に「増」だから足す
1+0.04=1.04
③「元の数」は850だから掛け算して・・・
850×1.04=884

って計算めちゃくちゃ大変です!!!!

昨年今年
男子X 人0.91X 人
女子Y 人1.08Y 人
合計850 人884人
SHIN先生
SHIN先生

確かに計算は大変だね。

こういう時は楽な方を選ぶと良いよ!
「楽な方=早い方」という意味だね。

計算が得意だとあまり感じないと思うけど、
850×1.04の計算は割と大変。

だから、あえてここでは「1」の基準を使わない計算をしてみよう。
4%だけを出す計算だとこうなる。

850×0.04=34
これを850に足すと、884になる。

ちなみに、小数の掛け算がある場合は、
一旦小数点を無視して最後に処理するのがオススメです。

850×0.04→850×4
850×1.04→850×104

こう見比べると、上はもしかしたら暗算できる人がいるかもしれないね!

さて、表を使うメリットはここからです。
表が完成すると式が作れます。表を縦に見てみましょう

レン
レン

縦に見ると・・・

昨年は男子がX人、女子がY人で合計850人・・・!足し算だ!

X+Y=850

ということは、今年の式は

0.91X+1.08Y=884

SHIN先生
SHIN先生

良いですね!

では、こうやって同じXとYが入っている式が二つあったら、
何をするのが良いと思いますか?

ノア
ノア

連立方程式!

X+Y=850・・・・・・①
0.91X+1.08Y=884・・②

まずは小数を消したいから②×100

X+Y=850・・・・・・①
91X+108Y=88400・・②

「X」を消すために①×91

91X+91Y=77350・・・①
91X+108Y=88400・・・②

②-①をすると「X」が消える

17Y=11050
Y=650

①に代入して、X=200

問題が聞いているのは今年の女子の人数。
文字で表すと今年の女子は「1.08Y」
Y=650だから代入する

1.08×650=702 答えは702人!

やっぱり大変だーーーー!!!笑

計算を楽にするために「増減分」を考えてみる

SHIN先生
SHIN先生

計算大変ですよね。

実はこの分野をやる時にほとんどの人がぶつかるのは、
数字が大きくなって計算が大変になること

先生のオススメは、
「増減分」で式を作ることと、小数のままで計算すること。

この方法を遠回りだと考える人もいるけど、
計算が苦手な人にはミスが減るので勧めています。

では表の項目を追加しているので見てみましょう。
見てどういうことか分かるかな?

昨年増減分今年
男子X 人−0.09X0.91X 人
女子Y 人+0.08Y 人1.08Y 人
合計850 人+34 人884人
レン
レン

男子は「0.91X人減った」
女子は「0.08Y人増えた」
合計は「34人増えた」

そのままの意味ですけど・・・。

SHIN先生
SHIN先生

そのままの意味でOK!

これでさっきと同じように縦に見ると式が作れる。
符号はそのまま使うことだけ守ってください。

-0.91X+0.08Y=34

さっきまでの式と並べてみるとこんな感じ。

X+Y=850・・・・・・①
0.91X+1.08Y=884・・・②
-0.09X+0.08Y=34・・・③

さて、この3つから2つを選んで連立方程式を作るなら、
どれとどれを選びますか?

レン
レン

そりゃあ①と③だよ!

X+Y=850・・・・・・①
-0.09X+0.08Y=34・・・③

これを小数のまま計算するんですか?
俺はそっちの方がやりづらく感じるけど。

SHIN先生
SHIN先生

それに関してはやりやすい方が良いよ!
人それぞれに違うからね!
③の式を×100をして小数を消しても良いし、
さっきの①と②の連立方程式で問題ないならそれでOK!

色んな解き方を知った上で、自分のやりやすいものを選ぶ!
それが一番早かったりするからさ。それは自分で決めてね!

せっかく作ったので解説するね!

X+Y=850・・・・・・①
-0.09X+0.08Y=34・・・③

「X」を消すために①×0.09すると

0.09X+0.09Y=76.5・・・①
-0.09X+0.08Y=34・・・③

①+③をすると

0.17Y=110.5
Y=650

最初の①に代入して、X=200

ちょっと小数点が邪魔だけど、
数字が小さい方が計算ミスは少ないからね!

さっきも言ったように、好きな方を選んでね!

レン
レン

3つ目の式がある方が良いな〜。
その後の計算は練習しながら決めていこう!

ノア
ノア

私も3つ目賛成!
だって大変だもん!

先生がやっていた計算も、
「X」を消すよりは、「Y」を消すために、
×0.08した方が変な小数でなくて良いよ!(内緒)

SHIN先生
SHIN先生

それじゃあまとめようか。

割合の問題では「表」を使ってまとめるのがオススメ。

表が完成したら縦に見て式を作り連立方程式で解く。

計算が大きくなりがちだから3つ目の式で簡単にする方法もある。

こんな感じかな!
次回は似たような問題を表で解いてみよう!

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