【割合・百分率③】応用問題編!表を使い計算を楽にする/表を使わない問題にも慣れよう

授業

割合の基礎は1を基準にすること。

表を使えば式が簡単。

計算を工夫するなら「増減分」を作るのもアリ。

これら学んだことを応用問題に活かせるかどうか・・・

そろそろ授業が始まるよ!

割合・百分率の応用問題

SHIN先生
SHIN先生

さて今日は応用編になります。

【問題】

ある中学校の生徒数は720人で、去年に比べ男子8%増加、女子5%の減少である。去年に比べ男子8%の減少、女子5%の増加だったとすると、今年の生徒数は700人である。この時、去年の男子、女子の生徒数の差は何人か。

レン
レン

流れは覚えてるよ!
去年を「元の数」にしたいから、
去年の男子を「X」、女子を「Y」にしてスタート!

増減分も作った方が計算は早かったぞ!

ってあれ?

去年の合計分からないから、増減分の合計も埋められない・・・

去年増減分今年
男子X 人+0.08X 人1.08X 人
女子Y 人ー0.05Y 人0.95Y 人
合計720 人
ノア
ノア

問題で、もし逆だったら生徒数が700人っていう話を
表に追加してみるとどうかな?

男子は8%減少、女子は5%増加で生徒数は700人だから・・・

去年増減分今年もし逆なら
男子X 人+0.08X 人1.08X 人0.92X 人
女子Y 人ー0.05Y 人0.95Y 人1.05Y 人
合計720 人700 人
レン
レン

お!
「今年」と「もしも」が埋まったから、
縦に見ると式が完成するけど・・・

これ連立したらヤバい・・・目が回る。

SHIN先生
SHIN先生

連立するのは正解です。
埋まっているのはこの部分しかないから、
この2つで連立するしかないね。

でも普通にやるのは先生でも大変!!

だから応用編で工夫していく。
ちょっと見てください。

大変な計算でも視点を変えてみる。

実際に連立を並べてみると、

1.08X+0.95Y=720・・・①
0.92X+1.05Y=700・・・②

さっきも伝えたけど、これを普通に計算するのは大変。
どちらかの文字を消す計算にしても時間がかかりそう。

ここで一つ工夫してみる。
文字を消さずに、そのまま①と②を足してみると綺麗に収まります。
先生、こういうの好きです!笑

2X+2Y=1420

この式を2で割ると

X+Y=710

そうすると、去年の人数の合計が出ましたね!

レン
レン

先生すごい!
さっきの表で去年の合計が埋まって、
増減分も埋められる!

去年の合計は710人、増減分は10人増えているから+10!

去年増減分今年もし逆なら
男子X 人+0.08X 人1.08X 人0.92X 人
女子Y 人ー0.05Y 人0.95Y 人1.05Y 人
合計710 人+10 人720 人700 人
ノア
ノア

これなら「去年」と「増減分」で
式を作る方が計算は楽そうだね!

私は④の式を×100する方で計算しよ!

X+Y=710・・・・・③
0.08Xー0.05Y=10・・④

③×5、④×100より

5X+5Y=3550・・・③
8Xー5Y=1000・・・④

③+④より

13X=4550
 X=350

最初の③に代入してY=360

問題が聞いているのは「去年の男女の差」だから、答えは10人

SHIN先生
SHIN先生

正解です!

ちなみに、最初の①と②の式で計算が出来ると一番早いです。

今回はあくまでも工夫して、楽に計算ミスをなくす方法なので、
使うかどうかは皆さんで決めてください!

③の式までは出せると良いと先生は思います。

次は表を使わない問題の応用編です。

表を使わない問題の応用編

【問題】

ある国で激しいインフレーションがあり、ある商品の価格が昨年は一昨年に比べて1,230%上昇し、今年は昨年に比べて2,500%上昇したという。一昨年のこの商品の価格がこの国の通貨単位で20であったとすると、今年のこの商品の価格はいくらか。

レン
レン

謎すぎる・・・・

そんな%見たことないです!!!

SHIN先生
SHIN先生

こういう問題が出ると動揺しますよね。

そんな時こそ基本に忠実にいきましょう!

%の計算をするときはどうしましたか?
そして、上昇は「増えた」ことと同じなので、
何を基準に考えましょうか?

レン
レン

基本か。

%は小数点を2ずらすから、
1,230%だと12.3
2,500%だと25

「増えた」から1を基準に足し算して、
1+12.3=13.3
1+25=26

これで大丈夫かな?

ノア
ノア

これで良いんじゃない??

「元の数」に掛けるから、
順番よくやってみようよ!

最初の通過は「20」、これが1,230%増えた。
1,230%→12.3に、1を基準に足し算して「13.3」
これを20に掛ける。

20×13.3=266

次は、この「266」から2,500%増えた。
2,500%→25、1を基準に足し算して「26」
これを266に掛ける。

266×26=6,916  答えは、6,916です!

SHIN先生
SHIN先生

正解!

一見初めてみる問題でも、
基本に戻ることでちゃんと解くことができる。

難しそうに見える問題でも、
視点を変えたり基本に立ち返ったりして、
色んな問題を解けるようになろう!!

では「割合・百分率」は今日で終わりにします。

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